Thursday, January 31, 2008

Iris Van Dongen




Iris Van Dongen (アイリス・ヴァン・ドンゲン、アイリス・ファン・ドンゲン)
1975年オランダのティルブルフ (Tilburg、ティルブルグ) 生まれ、現在はロッテルダム (Rotterdam) 在住。
作品は pastel、charcoal、aqrylic、wathercolour を併用して描いている模様。
Iris Van Dongen の作品に添えられたtextの冒頭は、

By no means does the work of Iris van Dongen steer clear of gloomy romanticism.

という文章で始まっている。
gloomy romanticism って何かいい響きだ。
確かに Iris Van Dongen の描く portrait には暗く陰鬱なものが多い。
作品の通低音となっているのは、'human tormented by demons' (デーモンによって苦しめられる人間) というものらしいので、そういった作品が多いのは当然といえば当然か。
そんな portrait の中から3枚目の "Lace and wiskey" という作品を前々からチョイスしていた。
この作品のタイトルは、作品にも描かれているアリス・クーパー (Alice Cooper) が1977年に出したアルバム "Lace and Whiskey" からタイトルをそのまま頂いており、作品が描かれたのは2006年のこと。
女性が寝そべっているソファの脇にも1972年の Roxy Music の 1st とあともう1枚 (このジャケ誰だっけ?)、それにソファの下に見えているのも誰かのアルバムだとすると4枚のアルバムジャケットが作品中に描かれていることになる。
これらのアルバムが描かれていることにも意味があるのだろうが、glam rock が好きなんだねぇというお粗末な印象しか思い浮かばなかった。

で、Artnews.infoを久しぶりに覘いたら2007年の作品がいくつか追加されていた。
その中からこれまでに無く力強さを感じる1枚目の "moser" と2枚目の "Dragon-II" をポストに追加。
この2作、「デーモンによって苦しめられる人間」というよりは、どちらかというと人間がデーモンを飼い馴らしているように見えるのは気のせいかな。

Artnews.info: Iris Van Dongen
Artistes :: Iris Van Dongen :: Presentation

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