Monday, November 16, 2009

Graham Rounthwaite 01




Graham Rounthwaite (グラハム・ラウンスウェイト)
ロンドンをベースに活動しているイラストレーター、フォトグラファ、エディター。

1999年夏、仕事でロサンゼルスに滞在していた頃、街でちょくちょくストリート系の若者を描いたクールでスタイリッシュなイラストを見かけた。いつも、誰が描いてんだろ?と思いながらそのイラストを眺めていたんだけど、誰が描いたものなのか最後まで分からずじまい。日本に戻って雑誌で紹介されていないか調べてみたが、その時は情報を見つけることができなかった。

で、それから数年経ち、ウェブでグラハム・ラウンスウェイトのイラストを見かけ、あの頃見ていたイラストのことを思い出した。なんか似てる、と。経歴なんかを調べてみたが、活動のベースにしているのがロンドン。ん~、ロンドンのアーティストをアレだけ大々的にフューチャーするものなんですか、アメリカは?だって、4、5階建てのビルに垂れ下がった垂れ幕にデカデカとプリントしたりしたんだぜ。という疑問が浮かんだり、似ているとは思っても、イラストを見ていた頃からかなり時間が経過して印象があやふやになってしまったこともあり、ラウンスウェイトだったんだとという確信を持つことができないという、微妙な結果に。今現在、それからさらに数年経ち、あの頃見たイラストの記憶は、イラストを見たという記憶でしかなくなっている。だから、その頃見たイラストを描いたのがラウンスウェイトだったのか、それとも別の誰かだったのか、結局分からずじまいのまんまだ。よく考えたらアレから10年経ってんのか。早いもんだ。

ということで、グラハム・ラウンスウェイトのイラストを見る度に僕はモヤモヤとした気分になる。

そういや、あの頃、食事をしたカフェでDidoを宣伝するポストカードを見つけたんだっけ。ファーストアルバムのジャケと同じ赤と黒のデザイン。何か気になるものがあったので、その頃発売されたばかりのワーゲン・ビートルのポストカードと一緒に数枚頂いて帰った(が、もう何年も見ていない。捨てちゃったのかな)。エミネムが"Stan"に"Thank You"をフューチャーしたのはそれからしばらく経ってのこと。売れてよかったなあ、と大きなお世話の感慨に浸ったことを思い出した。
どうして、どうでもいいよなことってのは克明に憶えているんだろう?

Graham Rounthwaite
Graham Rounthwaite Illustration

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